~ 塾、家庭教師、そして受験 ~

一例だけ

合成抵抗の求め方を「流れにくさ」という言葉を使って巧み(?)に教え、
オームの法則を教え、
よく出る回路の合成抵抗は結果だけを覚えさせ、
豆電球が並列・直列と複雑に入り組んだ回路の電流を求めさせる。
単元テストにも出す。
でも、入試には出ていない。
そしてその解法は中学になったら(同一抵抗という特殊な場合しか)使えない。

それでもがんばってテストで5~6割は取る子が、一言「先生、私/僕、理科嫌い。」

入試では、電池の絵・豆電球の絵・くねくねした導線の絵を使った、 ちょっと見にはどこが並列やら直列やら分からない配線図が出ることはよくある。 これを、電池・豆電球の記号・結線は直線を使い、どこが並列でどこが直列かが分かる回路図に 描きなおす必要がある。

これが出来れば、どの豆電球が一番明るいかといった設問は簡単に解ける。
でも、この描き直しが出来ない。
描き直してみるという発想もない。
習ってないのか?

塾の尻拭いをするつもりはないのだが、塾のチェックテストには出ることのない、 しかし、各生徒それぞれの入試に絶対必要な知識・解法テクニックを、 塾の成績を上げるための勉強に疲れきった生徒たちに、短時間で教え込み、理解させ、習熟させ、合格へ導く。

でもこれが、翌年の塾広告の実績になるんだな・・・